籠城(ろうじょう)とは、城、砦、城市などの拠点に立てこもり、攻めてくる敵と戦うこと。攻城戦の守勢側の呼称。こうした戦闘を籠城戦という。
立てこもる城の構造や兵の士気にもよるが、守備側は攻撃側の数分の一の兵力でも拮抗できるため、極端な兵力差がある場合や、支城などで相手側を足止めする必要がある場合には有効な戦法である。また、長期戦になった場合には多勢である攻撃側の兵站確保が困難となり、撤退(事実上の敗戦)に追い込まれる場合もある。
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デメリット
数ヶ月?数年にわたる長期間の兵糧攻めを受けた場合には物資の欠乏や飢餓に陥り、城主の自決による開城などの結末を迎える場合も多い。こうした場合を想定して、古城には深井戸や食糧となる樹木を植え、籠城を意識した構造を採っているものも珍しくない。
籠城戦
十分な準備(防御設備、備蓄物資)をし、士気が高く適切な数の兵を有する城は、大軍をもってしても陥落させるのは非常に困難だった。
準備
食料、水、武器、消耗品その他の必需品を十分備蓄する。
城壁、堀、守備塔などを修繕、強化する。
防御するのに必要、十分な守備兵を集める。
主君や友好国に援軍を要請する。
基本的には受身であり、攻城側の戦法に応じた防衛を行う。また精神的に陰鬱になりがちなため士気を高める工夫が常に必要である。
火矢をかけられれば消火し、城壁が破損すれば臨時の補修や衝撃を弱めるための緩衝材となるものを設置する。敵が接近してくれば、矢、石弓、投石器などで攻撃し、攻城塔が接近してくれば、その破壊を試み、城壁をよじ登ってくれば、石や材木、高温の液体(糞尿、油、鉛)などを上から落とす。トンネルに対しては、城側からもトンネルを掘り、敵を追い払って埋め戻す。
城内の構造を複雑にし、武者隠しや落とし穴などを設置して、侵入した敵を罠にはめる。
城壁などを多層化し、外周の城壁や城門が突破されても内壁などによって本丸への敵軍の進入を防ぐ。
唯一能動的な戦法は、城から小部隊が突撃する奇襲、夜襲で、これは相手の隙を突いて城側が場所と時間を選ぶことができるため有効だった。小部隊のため敵に与える損害は限られており、戦局には大きな影響は及ぼさないが、攻城側に恐怖心を与え城側の士気を上げるのに役立ち、長期の籠城には欠かせなかった。しかし、突撃部隊が帰還する時に攻城側に付け入られる危険性があった。